今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する
治療薬
PAOLA-1レジメンとは? およびその位置づけ
藤原 聡枝
1
,
大道 正英
1
1大阪医科薬科大学産婦人科学教室
pp.368-372
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210618
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●相同組み換え修復欠損を有する初回進行卵巣がんにおけるベバシズマブとオラパリブの併用維持療法(PAOLAレジメン)は,ベバシズマブ単剤維持療法と比較して無増悪生存期間を有意に延長した.
●PAOLAレジメンにおけるCTCAE Grade3以上の有害事象は,貧血,好中球減少,嘔気,倦怠感,高血圧が挙げられる.いずれもオラパリブ単剤時の有害事象の頻度および発症時期と同等であった.
●PAOLAレジメンに対するコンパニオン診断としてのHRD検査は,可能であれば化学療法開始前の検体を用いて行うことが望ましい.
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