今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際
実際編 : こんなときどうする?
40歳以上の月経困難症・過多月経・無月経に対するホルモン療法
岡野 浩哉
1
1飯田橋レディースクリニック
pp.1093-1103
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210526
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●閉経前女性に対するホルモン療法のうち,40歳未満と以上とで管理方針に違いが生じるのはLEPとOCである.
●同じ製剤においても,40歳未満よりホルモン治療を受けていた患者が40歳以上になったのか,または40歳以上になってから症状が悪化し新規にホルモン治療を導入するのかでも対応が異なる.
●脳卒中,肺塞栓症などの重篤な副作用発現が最も深刻な事態を招くため,臨床医はリスクを事前に把握し薬剤の中止や変更を行うべきである.
●黄体ホルモンによる治療は心血管系疾患リスクが少なく,40歳以上でも安全に試行できるが,その種類によりリスクは異なる.
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