増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
悪性腫瘍
リスク低減卵管切除術を行うにあたっての患者説明
梶山 広明
1
1名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科
pp.306-309
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210379
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必ず説明しておくべきこと
◆卵巣がんは早期発見が難しく,一般的に長期の治療期間を必要とし,予後が不良であることが知られている.
◆卵巣がんの少なくとも一部は,卵管上皮細胞が起源であると現在広く考えられている.
◆良性疾患での子宮摘出術に際して,予防的卵管切除術は卵巣がんの予防として有効な可能性がある.
◆予防的卵管切除術が実際に卵巣がんの発生を減少できることを示した洗練された前向き研究データは現時点ではない.
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