腫瘍 遺伝性乳癌卵巣癌に対するリスク低減効果 予防的卵巣卵管切除術

2020年4月より遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)にかかる手術として既往乳癌患者に対するリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)が保険収載された。さらに、卵巣癌や乳癌に対するコンパニオン診断としてのBRACAnalysis診断システムの適応拡大により、産婦人科の診療においてHBOCにかかわる機会が増加している。HBOCにおけるリスク評価、遺伝学的検査、遺伝カウンセリング、リスク低減手術、サーベイランスなど、産婦人科医がHBOCに関する十分な知識をもち、適切な診療を行うことで、癌の発症リスク低減や予防につながると考えられる。