今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?
産科危機的出血への対応―トラネキサム酸,フィブリノゲン,ノボセブン
兵藤 博信
1
1東京都立墨東病院産婦人科
pp.262-267
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210259
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●産科危機的出血は,状態把握,止血処置,投薬・補充をシステマティックに行うことが重要であり,「特効薬」は存在しない.
●止血の基本は血小板の凝集と,それを補強するフィブリンであるので,フィブリンのもととなるフィブリノゲンは速やかに補充されることが必要である.
●産科危機的出血は産科DICを伴うことが多く,暴走した凝固・線溶を阻止しなければならない.
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