今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?
母体合併症
母体サイトメガロウイルス陽性児の取り扱い
森岡 一朗
1
,
山田 秀人
2
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
2神戸大学大学院医学研究科産科婦人科学分野
pp.891-897
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210138
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●CMV抗体の陰性妊婦だけでなく,CMV抗体陽性妊婦であっても,先天性CMV感染児の発症のリスクがある.
●母体のCMV IgGアビディティ検査による先天性CMV感染児の予知効率はCMV IgM抗体検査と変わらず,どちらも限界がある.
●先天性CMV感染の確定診断は,生後3週間以内の新生児尿でのCMV核酸検出法によって行う.
●新生児聴覚スクリーニングで要再検(リファー)になる新生児のなかに,先天性CMV感染児が含まれている.
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