今月の臨床 多胎妊娠―母児のリスクとその管理
母体合併症とその管理
水上 尚典
1
,
森川 守
1
,
山田 俊
1
1北海道大学大学院医学研究科産科・生殖医学分野
pp.239-243
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101978
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はじめに
「産婦人科診療ガイドライン─産科編2008」(以下,産科ガイドライン)1)の「CQ705:双胎の一般的な管理・分娩の方法は?」Answer 2. に「妊娠後半期には,妊娠高血圧症候群,HELLP症候群,血栓症などの発症率が高いので,それらを考慮して検査などを行う.(C)」とある.ガイドラインでは触れられていないが,妊娠糖尿病も多胎では頻度が高いことが知られている.そこで,本稿では多胎における妊娠糖尿病,妊娠高血圧症候群,HELLP症候群,HELLP症候群関連疾患である急性妊娠脂肪肝,血栓症について記述する.
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