増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅳ.腫瘍
抗がん薬副作用対策―骨髄抑制
西野 幸治
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科家族性・遺伝性腫瘍学講座(産科婦人科)
pp.222-224
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210012
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処方のポイント
◆発熱性好中球減少症(FN)は,がん化学療法による治療関連死の最大の原因である.
◆高リスク例に対しては,緑膿菌をカバーした抗菌薬の単剤経静脈投与を行う.
◆低リスク例に対しては,抗菌薬内服による外来管理が可能な場合もあるが,有事に速やかに来院・入院できる体制が担保されている場合にのみ考慮されうる.
◆FNに対して,G-CSF製剤のルーチン投与を勧めるエビデンスはない.
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