合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス
産科超音波検査の基礎編
胎盤・臍帯・羊水の評価
長谷川 潤一
1
,
佐々木 貴充
1
,
古谷 菜摘
1
,
倉崎 昭子
1
,
鈴木 直
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.50-56
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209893
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●胎児付属物には,胎児を育てるために母児の血液が多量に灌流している.よって,その異常は母児の各種トラブルや後遺症と深く関連するため,妊娠中の超音波診断は重要である.
●特に,臍帯異常は分娩時の急激に増悪する胎児機能不全との関連が深い.妊娠中にスクリーニングをしておき,CTGによる適切な分娩管理を行う.
●羊水過多は胎児の先天異常など,羊水過少は胎児機能不全などと関連し,胎児の状態をよく反映する.超音波検査をする際に,羊水量は必ず評価すべき項目である.
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