今月の臨床 妊娠のリスク評価
妊娠経過の異常とリスク評価
5. 臍帯・羊水の異常
長谷川 潤一
1
,
岡井 崇
1
1昭和大学総合周産期母子医療センター産科
pp.990-993
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100751
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はじめに
分娩中のみならず妊娠中のnon─reassuring fetal status(NRFS)の原因においても臍帯異常が占める割合は高い.細長い臍帯が,羊水中に浮遊しているという特徴がトラブルを起こしやすい要因である.羊水は,そのなかに浮遊する胎児や臍帯への外力を緩衝する作用があり,羊水異常は臍帯異常に関連する.これらの異常を超音波で診断し,その後の妊娠・分娩異常の早期発見・予測に役立てることが重要となる.
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