今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド
がん免疫療法の分類と作用機序
免疫細胞療法とは何か
後藤 重則
1
,
神垣 隆
1
,
瀧澤 憲
1
1瀬田クリニック
pp.550-556
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209418
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●がん細胞に対する免疫応答はT細胞,NK細胞,NKT細胞,樹状細胞などにより行われる.免疫細胞療法はこれらの細胞を体外で培養・加工して投与する治療である.
●免疫細胞療法は,がん抗原を提示した樹状細胞を使った細胞ワクチン,がん細胞を殺傷するT細胞,γδT細胞やNK細胞などを大量に輸注するエフェクター細胞療法がある.
●臨床効果については,過去に多くのランダム化比較試験により生存期間の延長が報告されている.今後はCAR-T細胞を使ったエフェクター細胞療法や,新生抗原を用いた細胞ワクチンの有効性が期待される.
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