今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド
がん免疫療法の分類と作用機序
がんワクチン療法とは何か
馬淵 誠士
1
,
甲村 奈緒子
1
,
横井 恵理子
1
,
木村 正
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学講座
pp.542-549
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209417
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●がんワクチン療法は,がん抗原を投与することにより,患者体内で,がん抗原に対する特異的な免疫応答を誘導し,がん細胞を排除しようとする治療法である.
●がん免疫療法は,手術,化学療法,放射線療法に次ぐ治療法として期待されているが,がんワクチン療法単独での臨床効果はいまだ不十分である.
●がん治療ワクチンと,免疫抑制因子(免疫チェックポイント分子や骨髄由来抑制細胞)を排除する治療を組み合わせた“複合的がん免疫療法”に期待が高まっている.
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