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【疾患編3】周産期
《周産期疾患》
周産期心筋症
松永 茂剛
1
,
中村 永信
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター
pp.230-235
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209343
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外来管理のポイント
❖周産期心筋症の初発症状は感冒様症状に類似しているため,同主訴で来院した患者の診察にあたっては周産期心筋症を念頭におく必要がある.
❖心不全既往のない妊娠後期の妊婦や産褥婦に,息切れや咳嗽,浮腫を認める場合には周産期心筋症を疑い精査を行う.心不全診断時の心機能が母体の予後と相関する.
❖周産期心筋症に対する初期治療は,診断と治療を同時に進行すべきであり,外来対応においてはリーダー医師のもとに産科医師のほか,救急科医,循環器科医,麻酔科医などが連携したチーム医療を必要とするため,集学的治療が可能な施設での管理が望ましい.
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