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【疾患編3】周産期
《周産期疾患》
胎児機能不全
藤森 敬也
1
,
経塚 標
1
,
安田 俊
2
1福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
2福島県立医科大学医学部周産期・小児地域医療支援講座
pp.212-215
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209339
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外来管理のポイント
❖胎児機能不全(non-reassuring fetal status : NRFS)とは,胎児well-being評価法を用いても,胎児状態が良好であること(reassuring fetal status)を確認できない状態であり,決してすべてが胎児状態の悪化を意味しているわけではない.
❖子宮内環境と胎児発育とは関連性が強いので,外来では胎児発育に注意を払う必要がある.胎児成長が良好であれば子宮内環境は良好であるが,胎児発育不全の場合は胎児機能不全となりやすい.
❖羊水量減少や胎児血流ドプラ波形異常,胎児発育停止は,慢性的な子宮内環境の悪化を示唆している.外来で胎児発育不全を認める場合は,羊水量減少や胎児血流ドプラ波形異常がないかに特に注意し,入院管理を考慮する.
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