増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻
III 産科編
1 緊急対応を要する分娩時・分娩後疾患
1.胎児機能不全
山口 明子
1
,
野村 真司
1
,
田中 幹夫
1
,
藤森 敬也
2
1太田西ノ内病院産婦人科
2福島県立医科大学産科婦人科学講座
pp.92-95
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103339
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当直医へのcall
胎児機能不全のときは
◆胎児心拍数波形がレベル3・4・5(異常波形 ; 軽度・中等度・高度)である.
◆胎児のwell-beingが障害され,胎児の酸素化が不十分な状態が存在する可能性がある.
◆胎児心拍数波形分類を定期的に判断し,分娩進行度・妊産婦の背景(合併症・妊娠高血圧症候群・子宮内胎児発育遅延・羊水過少などのリスク)・施設レベルを考慮しながら,対応・処置にあたる.状況により,マンパワーの確保,手術室の手配(または高次施設への搬送)を考慮する.
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