今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?
効果と注意点(発がんリスクを除いて)
閉経期ホルモン療法と静脈血栓塞栓症
寺内 公一
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科女性健康医学講座
pp.253-259
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209262
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●VTEリスク,すなわち①高齢,②肥満,③喫煙,④手術・骨折などによる長期臥床,⑤VTEの家族歴,を有する症例には慎重に閉経期ホルモン療法(MHT)を行う必要がある.
●MHTに伴うVTEリスクは,①経口投与でEの高用量化とともに上昇し,②経皮投与ではEの用量にかかわらず上昇せず,③用いるPの種類によって異なる.
●MHTに伴うVTEリスクを可能な限り低下させるためには,経皮投与を行うことが望ましく,さらにPとしてはDYDを選択するとよいかもしれない.
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