今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで
最新の副作用対策
発熱性好中球減少症に対するG-CSFと抗菌薬の適正使用
温泉川 真由
1,2
1がん研究会有明病院総合腫瘍科
2がん研究会有明病院婦人科
pp.913-918
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209169
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●発熱性好中球減少の定義は,①1回の腋窩温が37.5℃以上または口腔内温が38℃以上で,②好中球数1,000μL未満で500/μL未満に減少すると予測される場合である.
●発熱性好中球減少に際しては全身状態確認,必要な検査を施行後,速やかに(60分以内)広域抗菌薬を開始すべきである.
●発熱性好中球減少後の対応としては,抗がん剤の減量,G-CSFの2次予防としての使用,予防的抗菌薬投与がある.治療目的により使い分ける必要がある.
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