今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
胚側因子による流産
流産染色体検査─孤発流産と習慣流産の違い
小澤 伸晃
1
,
三井 真理
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
pp.822-827
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209150
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●習慣流産においても自然流産最大の原因は胎児(絨毛)染色体異常であり,その発生に影響する因子としては母体年齢が最も重要である.既往流産回数との関連性については明らかではない.
●習慣流産患者においては,染色体正常流産を繰り返す場合もあれば,染色体異常流産を繰り返す場合もありうる.
●自然流産を繰り返した場合や不育症患者に対して治療を行うも再度流産に至った場合は,その後の診療のために流産染色体検査を考慮すべきである.
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