今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える
ES細胞・iPS細胞の臨床応用
ゲノム編集によるAIDS・血液疾患の治療
永井 純正
1,2
1東京大学医科学研究所先端医療研究センター遺伝子治療開発分野
2東京大学医科学研究所附属病院血液腫瘍内科,TR・治験センター
pp.425-431
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209072
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●狙い定めた領域のゲノムを編集できるゲノム編集技術の代表例として,ZFN,TALEN,CRISPR-Casの3つが挙げられる.
●基礎研究の領域ではゲノム編集の応用は著しいが,ヒトへの治療という臨床応用の観点で得られている成果は,現時点では非常に限定的である.
●しかし,HIV感染症に対する治療,血液悪性腫瘍に対するがん免疫療法の分野で期待できる成果が得られつつあり,今後急速に発展していくことが期待される.
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