合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用
選択的性ステロイドホルモン受容体修飾薬
選択的アンドロゲン受容体修飾薬(SARM)
柳瀬 敏彦
1
1福岡大学医学部内分泌・糖尿病内科
pp.127-132
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208944
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●近年,骨や筋肉には有益なアンドロゲンのアナボリックな作用を保持したまま,アンドロゲンの好ましくない作用である前立腺刺激作用は発揮させないような薬剤,いわゆるSARMの研究開発が進みつつある.
●骨粗鬆症や加齢性筋肉減少症(サルコペニア)を主な治療標的とするSARMの研究開発が主流となっているが,現時点で市場に出ているものは皆無である.
●最近,がんに伴うカヘキシア(悪液質)患者を対象にしたSARM投与の有効性が報告されている.
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