今月の臨床 若年女性の外来診療に役立つ基礎知識
子宮頸部病変
宮城 悦子
1
,
鈴木 幸雄
1
,
川野 藍子
2
,
最上 多恵
1
1横浜市立大学附属病院産婦人科
2神奈川県立がんセンター婦人科
pp.514-519
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208798
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●子宮頸管部ポリープ状病変 : 原則は摘出して病理診断へ.妊娠中は超音波断層法などで子宮内膜から連続する脱落膜ポリープの可能性が低いことを摘出前に確認する.
●子宮頸部囊胞性病変 : 細胞診,自覚症状,粘液所見,MRI画像所見などから総合的に判断する.HPV陰性腺癌の可能性も考慮し,必要に応じて円錐切除術を行う.
●異形成の取り扱い : 若年者のCIN1/2は自然消退の可能性が高いことを考慮する.細胞診・コルポ診不一致例は内頸部も含めた生検を行う.妊娠中のCIN3は慎重観察し,分娩後の治療が原則である.
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