今月の臨床 産褥の異常と対策
主要合併症
3.子宮頸部初期病変(CIN)
植木 健
1
1大阪医科大学産婦人科
pp.1501-1503
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903864
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近年,初交年齢の若年化や高齢出産の増加にともない,20〜30歳台における子宮頸部初期病変合併妊娠の発見頻度は増加しつつある.各施設での妊婦の細胞診の普及により,妊娠を契機として発見されるケースが増えてきた.主題である産褥期に合併する子宮頸部初期病変は,そのほとんどが妊娠合併症として発見された症例であり,進行子宮頸部癌以外に産褥期に初めて発見される例はまれである.
本稿では,当科で妊娠時に子宮頸部初期病変を検出され,一部は治療されるものの,大部分が経過観察された症例における妊娠・分娩経過による病変の変化や,産褥期におけるその再診断とそれに基づく治療を当科の症例を中心に考察したい.
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