連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
腹腔鏡下子宮筋腫核出術後のドレーン挿入部に発生したポートサイトヘルニアの1例
村上 勇
1
,
倉兼 さとみ
1
,
西川 隆太郎
1
1名古屋市立東部医療センター産婦人科
pp.428-432
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208782
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症例
▶患者
40歳,未婚,未経妊.身長154cm,体重50kg,BMI 21.1.
▶主訴
下腹部痛.
▶既往歴
右膝前十字靱帯損傷,その後,複合性局所疼痛症候群.
▶現病歴
急性腹症のため前医に入院し,急性付属器炎として1週間入院治療した.その際のMRI検査で,右卵巣内膜症性囊胞,多発子宮筋腫と診断され,経過観察されていた.増大傾向がみられたため手術を勧められ,当科を紹介受診した(図1).
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