今月の臨床 糖尿病が女性ヘルスケア・がんに与えるリスク
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メトホルミンの抗がん作用
清野 学
1
,
太田 剛
1
,
永瀬 智
1
1山形大学産科婦人科学講座
pp.423-427
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208781
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●メトホルミンはビグアナイド系に分類される血糖降下薬である.肺がんや卵巣がんだけでなく多くのがん種でメトホルミンの効果が示されている.
●メトホルミンはAMPK(adenosine monophosphate-activated protein kinase)を間接的に活性化させることで抗腫瘍効果を示す.
●がんの治療抵抗性としてがん幹細胞という概念があるが,メトホルミンはがん幹細胞を抑制する.
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