連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
子宮動脈塞栓術やメトトレキサート投与を実施したにもかかわらず子宮摘出に至った子宮頸管異所性妊娠の1例
香城 恒麿
1
1JA北海道厚生連札幌厚生病院産婦人科
pp.326-332
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208639
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症例
▶患者
38歳,1経妊0経産(人工妊娠中絶1回).
▶主訴
子宮頸管異所性妊娠として他院から紹介受診.
▶既往歴
特記すべきことなし.
▶現病歴
最終月経はX年7月8日から5日間で,8月7日,14日に少量の性器出血があったが,その後は月経発来がなく,8月20日(最終月経からは6週1日)に生理的無月経を主訴に近医を受診した.超音波検査で子宮体部に胎囊を確認できず,子宮頸管内に囊胞性腫瘤があり,子宮頸管異所性妊娠を疑い翌日前医に紹介となった.
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