Japanese
English
臨床報告
超高齢者腋窩動脈仮性動脈瘤の1例
A case of pseudoaneurysm of the axillary artery in an eldery patient
松崎 賢司
1
,
瀧上 剛
1
,
松浦 弘司
1
Kenji MATSUZAKI
1
1NTT東日本札幌病院心臓血管外科
キーワード:
仮性動脈瘤
,
骨折プレート
,
ステント留置
Keyword:
仮性動脈瘤
,
骨折プレート
,
ステント留置
pp.1267-1269
発行日 2011年9月20日
Published Date 2011/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103730
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
患者は90歳,女性.20年前に左上腕骨骨折でプレート固定の既往があった.3か月前に左肩の痛みが出現し,他院の精査でプレート破損と腋窩動脈の仮性動脈瘤を指摘された.腕神経叢麻痺で運動障害があった.同院でステント留置が施行されたが瘤は治癒しなかった.腫脹と疼痛の増強があって当科を紹介された.CTで腋窩動脈周囲に14×10cmの仮性動脈瘤を認めた.これに対してステント中枢の健常腋窩動脈と末梢の上腕動脈を自家静脈でバイパスし,中間部位の動脈の結紮を行った.上肢の麻痺は残存した.血管内治療で効果が得られない末梢仮性動脈瘤については高齢者であっても通常の手術を検討すべきである.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.