症例
帝王切開術後に持続する頭痛より判明した慢性硬膜下血腫の1症例
内藤 子来
1
,
福岡 実
1
,
呉 佳恵
1
,
武信 尚史
1
,
脇本 栄子
1
,
松田 孝之
1
1恵生会病院産婦人科
pp.139-142
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208604
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要約
帝王切開術後の頭痛症は,低髄液圧によるものが多く,血圧の上昇があれば妊娠高血圧症候群の除外診断も必要となる.今回われわれは,骨盤位のため妊娠37週3日で選択的帝王切開術を施行後に持続する頭痛が出現し,当初は腰椎麻酔後の低髄液圧による頭痛や血圧の上昇を伴っていたことから妊娠高血圧症候群を疑うも,神経症状が出現し始めたことにより画像検査を施行することで,最終的に慢性硬膜下血腫が判明した症例を経験したので報告する.
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