連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
術前診断が困難であった後腹膜腔に発育した巨大変性筋腫の1例
石山 美由紀
1
,
渡邉 孝紀
1
1仙台市立病院産婦人科
pp.895-899
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208519
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はじめに
子宮筋腫は日常臨床で頻回に遭遇する疾患の1つである.一般に超音波検査,MRI検査で比較的容易に診断に至るが,変性筋腫では非典型的な構造を示すことが報告されている.特に漿膜下筋腫は巨大化することがあり,変性をきたしやすい.病変が巨大な場合,子宮との連続性を確認することが困難である.今回,術前診断が困難であった巨大漿膜下変性筋腫を経験したので報告する.
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