今月の臨床 QOLを考慮した婦人科がん治療
【妊孕能温存】
1.子宮頸部微小浸潤扁平上皮癌の子宮温存の適応と限界
寺井 義人
1
,
佐々木 浩
1
,
恒遠 啓示
1
,
田中 良道
1
,
関島 龍治
1
,
藤岡 聡美
1
,
金村 昌徳
1
,
大道 正英
1
1大阪医科大学産婦人科
pp.1486-1489
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102228
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年の初交年齢の低下や若年者の性行為の活発・多様化により,子宮頸部病変の若年化傾向が顕著となってきた.一方で,集団検診や定期検診の普及に伴って進行子宮頸癌が減少した反面,頸部異形成や上皮内癌,微小浸潤癌が増加し,これら初期癌に対する管理や治療の重要性が高まりつつある.そこで本稿では,子宮頸部微小浸潤癌の病変の管理・治療法について,妊孕能温存を考慮した子宮温存の適応と限界と,妊娠に合併した子宮頸部微小浸潤癌の管理・治療法について解説したい.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.