連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
子宮留膿腫と敗血症を契機に診断された大腸癌の1例
秦 利衣
1
,
木村 博昭
1
,
平敷 好一郎
1
,
井上 泰
2
1君津中央病院産婦人科
2君津中央病院病理
pp.568-574
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208438
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症例
患者
69歳,女性.3経妊0経産(人工流産3回),閉経50歳.
主訴
食欲低下,下腹部痛.
既往歴
高血圧症,変形性膝関節症.
内服薬
ノルバスク®錠5 mg,1錠/day.ロキソニン®錠60 mg,ムコスタ®錠100 mg,疼痛時頓用.
身体所見
145 cm,43.1 kg.
現病歴
X−13日 : 1週間ほど前からの食欲低下を主訴にかかりつけ内科を受診.下腹部に圧痛を伴う腫瘤を触知したため単純CTを施行したところ,内部に液体の貯留した骨盤内腫瘤を認めた.
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