薬の臨床
子宮頸癌に対するシスプラチン,ペプロマイシン,マイトマイシンを用いた併用化学療法
泉 陸一
1
,
桑原 惣隆
9
,
富永 敏朗
14
,
川端 正清
1
,
杉浦 幸一
9
,
館野 政也
3
,
千鳥 哲也
2
,
大沢 汎
4
,
高邑 昌輔
5
,
岡部 三郎
5
,
立野 育郎
5
,
矢吹 朗彦
6
,
松本 裕史
7
,
内田 一
8
,
山田 良
10
,
飯田 和質
11
,
橘 敏之
12
,
金尾 昌明
13
,
麻生 武志
14
1富山医科薬科大学
2富山市民病院
3富山県立中央病院
4厚生連高岡病院
5国立金沢病院
6石川県立中央病院
7金沢赤十字病院
8内田病院
9金沢医科大学
10福井赤十字病院
11福井県立病院
12福井済生会病院
13国立鯖江病院
14福井医科大学
pp.709-713
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208044
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要約 子宮頸癌の寛解導入療法として,シスプラチン(CDDP),ペプロマイシン(PEP)マイトマィシン(MMC)の3剤併用療法の有効性を北陸14施設で検討した。投与法は,A法としてPEP 5 mg/m2をday 1-5,CDDP 50 mg/m2をday 5に投与し,これを3週毎に繰り返す方法,B法として,A法のday 5にMMC 5 mg/m2を追加する方法である。効果は完全例A法12例中,PR 3例MR 1例NC 7例PD 1例で,奏効率25%であり,完全例B法10例中,PR 1例MR 1例NC 6例PD 2例で,奏効率10%であった。副作用は,28例中,消化器症状が全例に認められたが,血液毒性,腎毒性は軽度であった。奏効率は低いが副作用は軽度であり,薬剤の増量により,奏効率の改善が今後期待できると考えられる。
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