生涯研修セミナー 糖尿病合併妊娠
新生児(IDM)の管理
仁志田 博司
1
Hiroshi Nishida
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.951-956
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207884
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糖尿病母体から生まれる新生児(Infant of diabetic mother,IDM)は,特異な母体環境による影響を受け,既に子宮内において胎児死亡,胎内発育不全,巨大児,奇型などの異常を呈するのみならず,出生後も高インスリン血症に伴う低血糖症など,種々の異常を合併する頻度の高いハイリスク児である。IDMにみられる異常の発生頻度も重症度も,母体の妊娠中の血糖コントロールに大きく左右されるものであり,IDMの管理は母体胎児管理を切り離して論ずることはできないが,すでに他項でその詳細が述べられているところから,本項では出生時の新生児におこる問題とその管理についてのみ解説する。
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