生涯研修セミナー 妊娠中毒症
重症例の長期予後
飯沼 博朗
1
,
甲藤 一男
1
,
北村 文明
1
Hiroo Iinuma
1
1信州大学医学部産科婦人科学教室
pp.761-765
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207846
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人生80年の時代を迎えて成人病に対する関心が高まっている。妊娠中毒症(以下中毒症)は,child bearing世代の問題であるが,浮腫・蛋白尿および高血圧を三主徴とするこの症候群は,心・血管系あるいは腎が何らかの意味で関与することはほぼ確実である。
その意味から,女性一生の健康状態としての長期予後が問題となる。この問題を少しでも明らかにするためには,長期follow upを行う以外に方法はない。信大では昭和50年よりfollow up外来を設置して来たので,その重症例についての検討成績を中心に,長期予後について略述する1)。
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