生涯研修セミナー 更年期障害
治療
中山 徹也
1
Tetsuya Nakayama
1
1昭和大学医学部産科婦人科学数室
pp.269-272
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207756
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更年期障害は自律機能系の機能失調に基づく症候群であるからその症状は内分泌系の障害と自律神経系の障害によるものの2つに大別される。したがって治療方針としては,単に卵巣機能欠落をホルモン的に補充するだけでなく,全身的な自律神経機能失調の事態に円滑かつ迅速に適応させ,その訴えを緩和して閉経期から老年期へと順調に移行させることである。以下,性ホルモン療法の実際について,また鎮静剤や精神療法・説得療法にまで言及する。
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