新しい視点をさぐる 手術のBlind Spots
基本手技と応用手技
中山 徹也
1
Tetsuya Nakayama
1
1昭和大学医学部産科婦人科学教室
pp.414-416
発行日 1978年6月10日
Published Date 1978/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205844
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Ⅰ.婦人科手術の特徴
手術という治療法は,メスとハサミと糸を用いて疾患部位を切開・除去あるいは縫合することによって,疾病を局所的かつ物理学的に治癒せしめようとするものである。
手術を大別すると,患部を取り除くことを目的とする剔除手術と,患部のもつ機能を保全することを目的とする形成手術との二つに分けられる。前者には子宮・卵巣・卵管などに発生した腫瘍を剔除するための各臓器の摘出術などがあり,後者としては卵管整形術・子宮脱手術・造腟術などがあげられよう。
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