生涯研修セミナー 更年期障害
診断
小山 嵩夫
1
,
斉藤 幹
1
Takao Koyama
1
,
Motoi Saito
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
pp.263-268
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207755
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更年期障害とは,女性の加齢の過程において,生殖期より非生殖期へ移行する期間における不定愁訴症候群のことをいい,一般には40〜55歳位の間にみられることが多い。この症候群には,その成因として3つの要素(①卵巣機能の低下によるもの,②社会,文化的な環境因子による症候,③個々の女性の性格構造に基づく,精神・心理的なもの)があり,これらが互いに影響しあうために,その多様性があらわれるとされている1)。今回はその多様な症状,検査法,診断及び鑑別診断について述べる。
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