指標
インヒビン—その研究の軌跡と将来
田辺 清男
1
,
福庭 一人
1
,
小西 康博
1
,
飯塚 理八
1
Kiyoo Tanabe
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.205-213
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207745
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はじめに
卵巣からは性ステロイドホルモンが産生され,女性の肉体的にもまた精神的にも極めて重要な役割を果たしていることは周知の事実であり,従来よりこのホルモンに関しては非常に多数の研究者によって研究され,多くの重要な事実が明らかになってきている。
一方,性腺からはステロイドホルモン以外にも多数の物質が産生され,何らかの働きをしていることが従来より示唆されて来た。しかし,最近までステロイドホルモンの研究が中心であり,非ステロイド性の物質に関する研究はあまり省みられなかった。
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