先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
腫瘍マーカー
アミン,ペプチドホルモン,クロモグラニン
上田 外幸
1
Gaiko Ueda
1
1大阪大学医学部産科学婦人科学教室
pp.528-531
発行日 1986年7月10日
Published Date 1986/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207422
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アミン・ペプチドホルモンをマーカーとする異所性ホルモン産生腫瘍は最初は臨床症状によって認められたが、最近はホルモン測定法の進歩によって症状を示さない程度の微量のホルモン測定が可能となり,特にAPUD系腫瘍のマーカーとして将来重要な臨床的意義を有するものと考えられる。また,カテコラミンの貯蔵・分泌と密接な関係にあるクロモグラニンは生物活性をもたないが,前記腫瘍のマーカーとして注目されている。
本稿においてはAPUD系細胞を有する婦人科腫瘍について解説を試みたい。
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