先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
免疫療法の評価
原因不明習慣流産に対する免疫療法の評価
青木 耕治
1
,
八神 喜昭
1
Koji Aoki
1
,
Yoshiaki Yagami
1
1名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.356-357
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207381
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流産は日常診療において高頻度にみられる疾患である。1回のみの流産においては,その約半数が胎芽の偶然的染色体分裂異常という偶然的原因が主であるが,3回連続して流産すると4回目の妊娠は何もしないかぎりその大多数が流産に終わることよりみて,何か必然的同一の原因が存在することも考えられる。
今,妊娠早期にのみ3回以上連続した流産である習慣流産の原因を検索してみると,従来の諸検査では原因不明であるものが半数以上を占めている。このような原因不明習慣流産の中に,母児間の免疫学的原因によると思われる習慣流産の存在が,近年急速にクローズアップされてきた。
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