先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
生殖医学の進歩
配偶子卵管内移植法(GIFT法)の現状とその問題点
関 賢一
1
,
岩田 嘉行
1
Kenichi Seki
1
,
Yoshiyuki Iwata
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.201-203
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207347
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体外受精胚移植(IVF-ET)法の発展はこれまで挙児希望を断念せざるをえなかった多くの不妊症患者に新たな期待と夢を与えることができた。しかし未だ基礎的資料も十分とはいえず,手技的にも改良すべき問題点が多多あり,まだ確立さた治療法とみなさるに至っていない。
また一方,一連の検査では原因の解明さない,いわゆる機能性不妊に対する新たな検査法や治療法の開発も必要であり,配偶者間の配偶子1,2)やドナー提供による受精卵の子宮内移植法3)などの試みも報告されているが,満足すべき成績は得られていない。
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