ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮筋腫
子宮筋腫の発生要因と内分泌環境
岡田 弘二
1
,
山本 宝
1
Hiroji Okada
1
,
Takara Yamamoto
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.557-561
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207210
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子宮筋腫は婦人科良性腫瘍の90%以上を占め,日常臨床でよく経験する疾患である。
一般に筋腫は30代後半から40代前半の性成熟期の婦人で高率にみられ,大きな筋腫がみつかっても,比較的卵巣機能が保たれて自覚症状が出にくいことや,放置しても閉経期を境に発育が停止すること,また手術で腫瘍さえ摘出すれば,以後後遺症もないことより,悪性腫瘍に比べ関心が薄く,その発生・発育のメカニズムの解明がそれほど進んでいないような感じがある。
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