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超音波による単一臍帯動脈の分娩前診断
田部井 徹
1
1自衛隊中央病院産婦人科
pp.610
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207221
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単一臍帯動脈の発生頻度は,約200例の分娩に1例であり,出生児に何らかの先天異常を合併することが多いとされている。
10数年前,英国Leads大学のBryan and Kohler1)によると,単一臍帯動脈の存在は,満期産から得られた胎盤20,000例のうち143例(0.72%)に,また17.5%に当たる25名の出生児に先天異常の合併を認めた。同様に,本邦の木村2)は,単一臍帯動脈を示した27症例の臨床像を検討し,児の先天異常との関連性を指摘し分娩時における臍帯切断面の血管数を正確に検索することが臨床上極めて重要であると報告した。
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