ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 Fetal Surveillance--その臨床的対応
潜在胎児仮死
佐藤 章
1
,
遠藤 力
1
,
斎藤 純也
1
,
明城 光三
1
Akira Sato
1
1東北大学医学部産科学婦人科学教室
pp.243-250
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207152
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胎児が子宮内で順調に生育しているかどうか,妊娠中にcheckし,異常を早く発見し,その後の処理に対し対処すべきことが重要である。胎児そのものは,子宮内に生育している期間,異常があっても症状を示すことは少ない。その異常症状をどう促えるかが問題となる。近年,超音波断層装置をはじめとするME機器の開発・発達および胎児内分泌学の進歩により,子宮内での胎児の生育の状態が把握できるようになり,その結果として急速に胎児学が発達し,胎児の管理法も昔と比べると大きく変化しつつある。この項では,妊娠中胎児がwell—beingでない状態の一つである潜在胎児仮死について記載する。
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