明日への展開 ADVANCED TECHNOLOGY
IV.胎児・新生児
血漿交換
島田 信宏
1
,
林 輝雄
1
Nobuhiro Shimada
1
,
Teruo Hayashi
1
1北里大学医学部産婦人科学教室
pp.330-334
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206981
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Rh式血液型不適合妊娠に対して,抗Dヒト免疫グロブリンの予防的投与法が確立され,感作症例数の著明な減少をみている。また不幸にも感作した場合,子宮内胎児輸血によりある程度の効果をおさめるようになったが,子宮内胎児輸血は技術的な面でリスクが高く,一般に妊娠28週以後が適応となっている。しかし,妊娠28週以前にも胎児溶血性疾患が増悪し,胎児水腫となり死亡することはまれでない。このような妊娠早期から発症する重症D感作妊婦に対し,特に内科領域で用いられている血漿交換が応用されるようになってきた。
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