指標
異常卵の発生機序—III.受精過程とその異常
佐藤 孝道
1
,
加賀山 哲夫
1
,
五味渕 秀人
1
,
香山 文美
1
,
森田 良子
1
,
水野 正彦
1
,
坂元 正一
1
Kodo Sato
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.7-19
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206918
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受精は生命誕生の出発点であるが,この現象の解明がすすんだのは,広く哺乳動物での体外受精が可能になった1970年代以降である。受精現象が明らかになるにしたがい,そのerrorによって起こる異常卵の発生機序も次第に解明されつつある。
わが国でも本格的な体外受精の臨床応用の時代に入ったが,ことヒトに関する限り,異常卵の発生機序やその防止対策についての検討はなおほとんど行われていない。本章では,哺乳動物の受精のメカニズムを,異常卵の発生機序との関連で触れ,あわせてヒト体外受精の問題点について言及する。
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