グラフ 胎児奇形の映像診断
仙尾部奇形腫
原澤 信雄
1
,
松山 四郎
1
,
長嶋 起久雄
1
,
中村 卓次
1
,
安藤 昭彦
2
,
平敷 淳子
3
Nobuo Harasawa
1
,
Akihiko Ando
2
,
Junko Heishiki
3
1群馬大学医学部第一外科
2群馬大学医学部産婦人科
3群馬大学医学部中央放射線部
pp.4-5
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206917
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仙尾部奇形腫は比較的稀な疾患で,約4万人に1例といわれるが,新生児期にみられる腫瘍の中では最も多い。そのうち,約半数以上が生下時に臀部に突出した腫瘤として認められ,大きな仙尾部腫瘍では分娩障害,腫瘍の破裂,出血をきたし,致命的となる。したがって,その出生前診断は重要である。我々が経験した小児奇形腫群腫瘍39例中,仙尾部奇形腫は12例,31%を占め,その中に分娩時破裂例3例を経験した。今回,出生前診断のついた2例を供覧する。
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