産婦人科医療--明日への展開 診断基準--新しい局面
Ⅱ.産科篇
TORCH
沼崎 義夫
1
Yoshio Numasaki
1
1国立仙台病院ウイルスセンター
pp.689-691
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206875
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今日,先天性感染症(子宮内感染)の病因として重要なものはトキソプラズマToxoplasma,風疹ウイルスRubella virus,サイトメガロウイルスCytomegalovirus,単純ヘルペスウイルスherpes simplex virusの4つであるといわれ,頭文字を組み合わせてTORCH complexといわれている。
TORCHの診断には子宮内感染を予防するための妊婦の診断と,先天性感染症の病因を確認するための児の診断とがあるが,ここでは妊婦の診断について述べる。
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