原著
2,3の顔面奇形の産科的考察
木村 好秀
1
,
安部 正雄
2
Yoshihide Kimura
1
,
Masao Abe
2
1埼玉医科大学産科婦人科学教室
2愛育病院産婦人科
pp.289-295
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206792
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顔は身体各部のなかで最も目立つ部分であり,その奇形は解剖的・機能的に変形や障害を与えるばかりでなく,心理的,社会的にも大きな問題を持っている。
顔面の奇形のなかでも口唇裂,口蓋裂,巨口症をはじめ副耳,耳介変形などはしばしば経験されるが,さらに幾つかの奇形や症状を伴ったPierre Robin症候群,Treacher Collins症候群などもよく知られている。近年また,巨口症・小顎症・副耳などを伴ったものは,発生学的に鰓弓組織に由来する先天異常との考えから第1鰓弓症候群と呼ばれている。
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