綜説
Neonatal desquamationの産科的背景
木村 好秀
1
,
牛山 三枝子
2
,
井口 いゑ子
2
Yoshihide Kimura
1
,
Mieko Ushiyama
2
1都立大塚病院産婦人科
2前市立岡谷病院産婦人科
pp.721-729
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206104
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周知のとおり出生時ないし出生後の新生児の皮膚には種々の変化がみられるが,なかでも生下時すでに表皮の剥脱が著明なものや,徐々に皮膚の乾燥・亀裂・葉状落屑の認められるものがある。
1954年Clifford1)は,これらの新生児の皮膚症状と羊水混濁による皮膚,爪,胎盤などの黄染や細身な体型を胎盤機能不全症候群と名づけて報告し,その原因を胎盤機能不全による栄養素の供給低下やhypoxiaに求めている。
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