産婦人科医療--明日への展開 生殖内分泌学の進歩
PCO—病態から治療対策など(末梢から)
平川 舜
1
,
金子 慶賛
1
,
小島 栄吉
1
,
西田 修二
1
Shun Hirakawa
1
1東邦大学医学部第1産婦人科教室
pp.177-183
発行日 1983年3月10日
Published Date 1983/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206768
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1935年Stein & Leventhal24)により両側性多嚢胞卵巣に無月経を合併する7症例が発表されて以来,欧米婦人に分布するPCOは,とくに男化徴候を伴うことが特徴であると指摘されてきた3)。一方,本邦婦人に分布するPCOでは,むしろ男化徴候の少ないことが諸家により報告されている1,5,12,14)。
今回は,PCOが進行性病変であるとの観点から,卵巣の局所レベルにおける形態と臨床像との関係を主として内視鏡所見より検討した。さらに,これらの症候を対象に排卵を目的とした末梢からの治療対策として,内視鏡下卵巣表層手術法による排卵効果について紹介する。
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